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木材自給率

こんにちは。こもだ建総の岡部智之です。

林業白書を見ながら、色んな調べ物をしていて、
気付いたことを書こうと思います。

みなさん、日本の食料自給率はご存知でしょうか。
平成21年の速報値で40%(カロリーベース)です。
日本で生産される農畜産物では、単純に国民の60%は飢えてしまうことになります。

では、木材の自給率はどのくらいだと思いますか?
2010年の統計で27.8%です。
およそ7割は輸入材で、3割が国産です。
木材自給率22
ここ数年は、これでも増加傾向なんです。

では、こんなに輸入をするからには、
日本には、いい材木がないからでしょうか?
下の2つのデーターを見てください。
森林資源量推移
人工林齢級構成

森林資源量の推移の表を見ていただくと、
日本の森林の蓄積量は44.3億㎥あります。
木が成長するので、毎年約8000万㎥近く増えていっています。

そこで、自給率の表をもう一度見ると、
平成21年の国内の木材の総需要は6,321万㎥です。

つまり、増えている分だけで、間に合ってしまうほどの
豊富な森林があるのです。

(ちなみに30坪の家で約20㎥の木材を使います。)

でも、もしかすると、まだ柱にならない
若い木しか無いのかな?と思うかもしれません。
そこで、人工林の樹齢構成の表を見てください。

この表は、樹齢何年の木がどのくらいあるかを表したものです。
等級1ごとに5年加算されていきます。
つまり、等級8で樹齢40年、10で樹齢50年です。

表を見ていただくと、構造材として適した
樹齢50年前後の木がボリュームゾーンになっています。

つまり、伐り時の木がたくさんあることになります。


ですので、本当はもっと自給率は上がらないといけません。

しかし、急峻の山から木を伐り出す費用や、
長年手入れしなかった山を整備する費用や、
林業家の高齢化や後継者問題など、
たくさんの問題があり、なかなか自給率は上がりません。

それでも、環境を意識した家を望まれる方も増えてきて、
また、こもだ建総の木材仕入れ先の山長商店のような
前向きな林業家も増えつつあることから、
徐々にですが自給率は上がっています。

簡単だから、安いから、楽だから・・・
こんな理由かどうかはわかりませんが、
大手メーカーやメガ建売会社は国産材を使っていません。

国土の保全のためにも、もっと国産材を使っていきましょう!




おまけ

今月初めに、北足立地区(上尾・伊奈・桶川・北本・鴻巣)の
小中学校の美術展があり、行ってきました。

1年生の弟の絵が選ばれたからです。

学校で行った体験学習で大根の収穫をしたときの絵です。
大根の大きさが、子供の気持ちを表しているなと思いました。
P1303837.jpg


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