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安いのが正義?(ウッドショックについて3)

こんにちは。こもだ建総の岡部です。

春ごろより言われています「ウッドショック」。
今の状況と今後の見通しについて、そろそろ金額が落ち着くか、もう少しじわじわと金額が上がるのではないかと予想しています。
輸入材が安定して手に入らないことから端を発し、一時のマスク騒動と同じように、流通しているもの(国産材や在庫品)が高値で取引されてきました。
マスクは、工場を増設しすぐに生産量を増やすことができてよいのですが、材木はそうはいきません。
木を切るところから、否、山を切り開いて木を植えるところから考えなくてはいけません。

今、日本の山にはたくさんの人工林があり、杉やヒノキの山での蓄積量は過去最高をずっと更新しております。
山に豊富な材木予備軍があるので、どんどん切れば良いのではないかと思うでしょう。
しかし、現実はそうはいきません。
木を伐るには、お金も人も、時間もものすごくかかります。
木を運び出すための道路を、木を集めるための架線やトロッコや場合によってヘリコプターを、また、運び出す運賃も必要です。
また、木を伐る職人を確保することも大切です。

戦後の高度成長期以降、人口増加による住宅不足を解消するために、たくさんの住宅を安く建築する必要があり、そのために多くの木材が輸入され始めました。
その結果、つい最近まで、国産材よりも輸入材の方が安い状況が長く続いてきました。
しかし、ウッドショック以降、国産材の金額が上昇しています。
農林水産長のデーターによると、杉丸太(4m直径30㎝として)の価格は昨年の9月は約3600円で、今年9月は約5100円となっています。
丸太の価格は上昇しているものの、50年育てた丸太を仮に100本売っても、30万~50万円にしかならず、まだまだ持続可能な林業として成立するレベルにはなっていません。

物不足で安く大量にモノをつくらないといけない時代、輸入材を使うことはとても合理的だったと思います。
しかし、現代においては、住宅不足は解消され、賃貸も持ち家も、マンションでも建売でも注文住宅でも、住む人の価値観に合わせて選択できる世の中になっています。
求めるものによって、家のスタイルも変わってくる、量よりも質を求める世の中になっています。
しかし、住宅業界を見てみると、どうしても「安く作ること」が一番のサービスと、考えている会社が未だに多い気がします。
もちろん、できるだけ安く建てたいという気持ちや現実は理解できますが、そのトレードオフとして、快適性や耐久性や安全性が欠如していれば本末転倒です。
しっかりした断熱を考えると、サッシも断熱材もそれなりの金額がかかりますし、外壁材も安い材料はいくらでもありますが、10年過ぎないうちに塗り直しなどのメンテナンスがかかってしまうと、かえって割高です。
そのことは、デザインや機能性にも同じことが言えます。

輸入材で多く使われているホワイトウッドの集成材は、とにかく大量に安定的に、しかも安く流通してきた材木です。
ハウスメーカーや建売メーカーは、「安さが正義」と言わんばかりに、柱材として使ってきました。
ウッドショックが起きるまでは。
ウッドショック以降、倍以上に値が上がり、最近そのような会社も国産材にシフトしています。
実はこのホワイトウッド、白蟻に最も弱い木に分類されています。
日本の気候に合わないのです。
しかし、「安いのが正義」で使われてきました。
くしくもウッドショックにより、ホワイトウッドから国産材にシフトしましたが、そろそろ本気で「安いのが正義」の考えから、「心豊かな生活をする」考えに、家づくりも転換する節目だと感じています。
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久しぶりに吹上のコスモス

こんにちは。こもだ建総の岡部です。

「暑さ寒さも彼岸まで」 と、昔から言われていますが、今年の秋はなかなか訪れません。
10月に入っても30度近い日が続いていますが、短い秋を少しでも楽しめたらいいなと思います。

以前、私たち家族が北鴻巣のアパートに住んでいた頃に、よく行ったスポットがあります。
吹上のコスモスアリーナの裏手に広がる荒川の土手は、下の子がまだ赤ちゃんだった時からよく遊びに来ていた場所です。
この土手から広がる広大な土地に、荒川に架かる赤い水道送水橋、そして一面のコスモス!
10月~11月にかけて、素敵な景色を見せてくれる素敵な場所です。

コスモスの最盛期には少し早かったのですが、10月初めの休日に、久しぶりにコスモスの土手を見に行きました。
それでも、早咲きの黄色いコスモスと、何とも言えない紫のコスモスが、きれいなコントラストを描いていました。

この日は、30度に届きそうな暑い日でしたが、空を見上げれば、秋の雲が。
大好物の秋刀魚は高級魚になってしまい、食卓に上ることは無いと思うので、
秋の景色をおなか一杯楽しんでいけたらと思います。
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工業製品ではない

こんにちは。こもだ建総の岡部です。
毎日、生きていくために、楽しみのために、食事をします。
その食べている食べ物は、農家の方から、畜産家の方から、漁師の方から提供される、農産品(農林水産品)です。
冷凍食品やお菓子といった工場で加工された食べ物でも、【工業製品】を食べていると感じる方は、あまりいないと思います。
加工食品には、必ず産地や加工方法など書いてあり、例えば【北海道産・新鮮○○使用】みたいに、パッケージを見て消費者は購入するので、【工業製品であること】よりも、【食べ物(農林水産品)であること】を無意識に重要視していることになります。

なぜ、今回こんなことを考えたかというと、【家】は果たして、工業製品なのか、そうではないのか、思うところがあるからです。
【家】には、構造や仕上げの材木をはじめ、カーテンの布や、襖の紙や、そして畳など、多くの自然素材(農林水産品)が使われています。
そして、昔から、それぞれの生産者や職人が、身近にあるそのような素材を利用して、家を建ててきた歴史があります。

現代の家は、【農林水産品を職人が作り上げる】というよりも、【工業製品を買う】というイメージになっているのではないかと思います。
【工業製品】と聞いてイメージするのは、均一された品質や、大量生産や低コストなどだと思いますが、まさに多くの家がこのような考えで、つくられているような気がします。

人生の大半の時間は家で過ごし、床や壁には直接手を触れ、家の中のたくさんの空気を吸います。
ですので、家は、食べ物と同じくらい、本来なら素材についてこだわるべきと私は思います。
例えば○○産の桧だとか、△△産の自然塗料とか、もっと素材に注目すべきだと。
食べ物を買う時に、スーパーでは○○産トマトとか書いてありますし、冷凍食品やお菓子を買う時も、パッケージには○○産と書いてあることが多く、ひっくり返せばとても細かに表記がしてあります。
しかし、家づくりにおいて、建物をひっくり返しても、どこにもそんなこと書いてありません。
家を建てる建築会社が、しっかりとした素材を選び、それをきちんと公開すること、そして家を買う側もそのことを意識して家を選ぶことが大切です。

日本の家には、世界の誇る万能な床材があります。
それは、【畳】です。
畳は、藁床とイ草といった、自然素材でつくられた、日本の風土によく合った、万能な床材です。
畳は、直接肌に触れる、毎日使うものなので、健康に安心で、長く使えて、見た目も肌触りも、香りも、風合いも良いと嬉しいですよね。

畳は【工業製品】なのか、【農林水産品】であるのか?
9月11日の家づくり教室にて、技能グランプリ受賞者の畳職人による、「万能建材畳の深イイ話」が聞けますので、是非お越しください。

https://www.komodakensou.co.jp/event/3581/

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ウッドショックから見直そう!日本の家づくり  2

こんにちは。こもだ建総の岡部です。
5月のブログでも紹介させていただいた【ウッドショック】について、日々状況は変わりますが、現在の動向や今後の展開について、聞いた話をまとめてみたいと思います。

7月17日に山長商店がゲストの家づくり教室で、林業・製材・流通のすべてを担う立場から、今現在の状況と今後の展開についてお話を聞くことができました。
また、新建ハウジングという業界紙の三浦社長のSNS発信の内容が、現状に即していると思い、まとめてみます。

三浦社長のSNSによると、日本木材総合情報センターの木材価格・需給動向から、ウッドショックの影響は収まる気配がなく、建築業者にも分譲物件の遅れなど様々な影響が出始めているとのことです。
スギ、ヒノキとも柱材の不足が深刻なのと、スギ間柱に注文が殺到し、価格は納品時の「時価」の状態。米ツガは相変わらず供給量が少なく、入荷毎にかなりの値上がりになっている状態。
欧州材は流通量が非常に少なく価格も高騰している。
ホワイトウッド 集成柱の在庫が底をついてきた、ロシア材、野縁材は品薄でなお高騰している・・・。

要は、品薄で高価格の状態が続くということです。

また、先日家づくり教室の山長商店のお話の中で、「輸入材が入らないから、国産材を大量供給しよう!」とは簡単に行かないとのことです。
例えば、林業家が50年山で育てた20メートルの杉の原木を市場に売った時に、1本3000円位しか値が付かない状態が続いていました。
日本には戦後の拡大造林で、樹齢50年以上の木がたくさん生えています。
しかし、今までは輸入で安く大量に木材が入っていたので、丸太3000円という大赤字の金額でも、金額的に輸入材に抵抗ができない状態で、林業家はお金をかけて伐採をすることを諦めてしまい、林業の担い手も少なくなり、国の補助金なしでは「木を切って売る」こと自体破綻している状態が日本の林業なのです。
ウッドショックの影響で、国産材を使う機運が高まっていますが、山側では伐るにもお金がかかり(林道や架線や貯木場などの整備も必要)、また、木を伐る職人が極端に不足していることもあり、そう簡単には進みません。
需要の高まりで、原木価格も最近は上昇しているそうですが、それでも林業として「持続可能」なレベルではないそうです。

要は、国産材の金額が上昇したというよりは、適正金額に近づいているということです。

こもだ建総は、山長商店と長年取引をさせていただいております。
お客様の大切な家の、その中でも最も大切な骨組みにおいて、「安さ」よりも「品質」を求めた結果、こもだ建総では輸入材や集成材ではなく、山長商店の構造材を使っています。
ウッドショックの今、数倍の金額で材木を求める状況は回避でき、山長商店さんとの縁に感謝しております。

現状では坪単価で2~3万のアップをしていますが、おそらく一過性ではなく、持続可能な国産材であるために、木材価格はこの水準がしばらく続くものと思います。

くしくも国産材が見直されるきっかけにもなり、住宅もただ「安さを求める」ことを脱却する時が来ているのではと、「本当にいい家とは」を求める、日本の家づくりが変わっていくきっかけになってくれればと思います。

50年近く前におもちゃで考案!最先端技術

こんにちは。こもだ建総の岡部です。
先日晩御飯を食べながら何気なくテレビを見ていると、テレビ東京で「超スゴ!自衛隊の裏側見せちゃいます!」という番組をやっていました。
その番組で、日本を守る最後の砦として、高射特科部隊を特集したコーナーがありました。
万が一ミサイルや戦闘機が襲ってきたときに、最後に撃ち落とすべく「迎撃ミサイル」の威力や、そこで奮闘する隊員、迎撃ミサイルの仕組みなど紹介していました。

ミサイルの先に小型カメラが付いており、敵を認識して追撃します。

1280px-03式中距離地対空誘導弾_高射学校・中SAM射撃

小型のものは、隊員が実際に目で見たものを、そのままロケットに転送してロックオン! 発射し追撃するタイプも紹介されていました。

「ミサイルに目が付いていて、敵をどこまでも追いかけるミサイル」


この技術、実は50年近く前に、子供用のおもちゃとして発案した天才がいます。

その名も
「ゆうどうミサイル」

ドラえもんのひみつ道具の一つです。

しずかちゃんの飼っていたカナリアを野良猫のクロが食べてしまいました。
クロはドラえもんのどら焼きを取って食べてしまうなど、前から悪さを繰り返しています。
ここらで一度ぎゃふんと言わせなくちゃ、とドラえもんが取り出したひみつ道具が“ゆうどうミサイル”です。

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ミサイルと言っても、殺傷能力は無く、スピードは人の小走り位の速さで、命中してもケガをさせないで「ぎゃふん」と言わせる程度の物です。

このミサイル、先端に目がついており、最初にこの目に認識したものを、燃料が切れるまで追尾するものです。

50年近く前に、防衛の最先端の技術を、おもちゃとして考案した凄さ。
番組を見ながら、私の中の記憶のポケットが、一つ開きました。

ちなみに、ドラえもんの「ゆうどうミサイル」のオチは・・・。

野良猫の次はジャイアンを標的にし、ジャイアンの顔を認識させます。
ところがジャイアンはあの手この手でミサイルから逃れようとし、最終的に家の中に閉じこもってしまったのです。
顔をハチに刺されたのび太がジャイアンそっくりに顔が腫れてしまったことで、ミサイルがのび太をジャイアンと勘違いして追いかけ回されるという壮絶なオチで幕を閉じるのでした。
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